大学生が平成最後の夏に自転車で日本縦断した話

8/6~9/2で自転車で日本縦断(鹿児島~宮城)しました。準備やかかった費用、出来事を日記にして綴っていきます。

⑯自転車日本縦断〜神奈川県小田原市→千葉県流山市

ご無沙汰しております。3年半ぶりの更新です()


ご覧の通り相当サボってしまっていたんですが、今でも毎年夏になるとこの旅を思い出すのです。


唐突ですが、今日は甲子園の決勝がありました。

結果は仙台育英が優勝し、遂に真紅の大優勝旗が白河の関を越え、東北の悲願を叶えました。


僕は宮城県出身なので仙台育英を応援。

余談ですが仙台育英の須江監督、部長の猿橋先生は僕が中学で軟式野球をやっていた時に試合をしたことがある方々で、特に猿橋先生は相手チームである僕らにも練習試合の合間で指導してもらった思い出があったりでちょっとした思い入れもありました。


ブログをサボっていた3年半で僕自身は大学を卒業し社会人になっておりまして、決勝の時間は絶賛勤務中。決勝戦はハイライトと試合後のインタビューを退勤後にゆっくりみる形で観戦。


東北勢が甲子園を湧かすのは嬉しいもので、ちょうどこの旅を始めた年の甲子園では「金農旋風」がありました。

今年の仙台育英をみてあの年の甲子園を思い出すと同時に、旅の記憶も蘇りました。


久々にこのブログを開いてアクセス解析をみると、有難いことに今でもほぼ毎日数件のアクセスがあって、恐らく自転車旅の体験記を探して辿り着いた人とかかなと思いますが、今でも読んでくれてる人がいるという事実が嬉しかったです。


どれだけの年月をかけようとこのブログはやっぱり完結させたいという気持ちが改めて湧いてきたので、相変わらず不定期だとは思いますがマイペースで更新していければと思ってます。


旅の記録は毎日綴っていたので、出来るだけ当時の温度感で書いていけたらいいなと。


だいぶだらだらとイントロ書いてしまいましたので、そろそろ本題に。



旅は19日目。

昨晩は箱根の峠越えでクタクタになりネットカフェで読もうとした漫画を読まないまま寝落ちしていた。

起床し外に出ると昨晩活気に溢れていた小田原の街とは打って変わって、朝の小田原は異様な静けさを帯びていた。

あれだけ煌めいていたサラリーマンの表情は朝になると世紀末のような顔つきに変わり、昼夜のコントラストに都会の本質を見てしまったような気持ちになった。


この日は東京駅でバイトの上司と待ち合わせをしていたので、まずは東京駅に向けて出発。

僕たちの「東京」へのモチベーションはブチ上がっていたのと、前日に大きな山を越え何か大きな自信をつけた僕たちは休む間もなく走り続け、ついに・・・



東京、上陸!!!!!


鹿児島を出発して19日。遂にここまで来たかと。感慨深いものがある。


テンション上がりすぎて記念撮影しまくってたけど、「東京都 大田区」の看板で撮影してるの僕らくらいでしたね・・・


そこから東京駅はあっという間で、昼過ぎくらいに到着し、上司と合流。


お昼には寿司をご馳走になりました。(写真撮り忘れた)

その後お茶をするためカフェに入ったのですが、この旅の圧倒的なカロリー消費量からか胃袋がバカになっていたのでコーヒーのお供にピザを食べました。



自分でも信じれないのですが、カフェで小一時間ほどゆっくりした後、そのまま夜ご飯はシュラスコに連れていってもらいひたすらに肉を喰らいました。(ラグビー部の食トレかな?)



というわけで、ものの数時間で上司には寿司、ピザ、シュラスコをご馳走になってしまいました。本当にありがとうございました。。


本日は千葉に住む友達の家に泊めていただく約束をしていたので千葉へ向けて出発。


この世の全ての食材に感謝の気持ちを込めて美味いもんをガツガツ食いまくった僕らは完全にグルメ細胞がビンビンに活性化していたので、夜道もなんのそので、夜の東京を抜け出し友達宅へ。


汚な汗くさ大荷物男2人がいきなり押しかけたにもかかわらずお風呂、布団を貸していただいた上に洗濯までしてくれた友達ママには感謝しかないです。。


そんなこんなで本日は友達宅で一泊。

ご飯ご馳走になって友達の家に泊めていただいて。間違いなくこの旅で一番贅沢な一日でありました。


次回はどこまで書くか決めてないですが、宇都宮、そして郡山へと向かって行きます。


不定期更新の域を超えた気まぐれ更新のブログですが、もはや完結させたいという自己満足なのでマイペースで書いていきます。


偶々このブログに辿り着いた人、このブログの読者で3年半ぶりの通知に驚いた人。


このブログとの出会いがどうであれ、ここまで読んでくれる人が少しでもいれば嬉しいです。


次回もお楽しみに。

⑮自転車日本縦断〜静岡県富士市→神奈川県小田原市

余談ですが、先日、中学の友人が、「宮城→沖縄ママチャリの旅」を始めたようで、半年ほど前に自転車旅を終えた自分としてはやはり応援したくなります。無事京都へ来た際には家に泊めてあげる約束をしました(笑)

ロードバイクで旅をした身から言わせてもらうと、ママチャリでの旅は本当にキツいと思います。車はあんまり詳しくありませんが、ママチャリとロードでは軽自動車とフェラーリくらいの差はあると思います。

そんな彼らの頑張ってる姿をみて、自分は旅が終わって半年経った今、ブログ1つも書き終えず何をやっているんだ、と。思った所存でありまして、慌てて筆を走らせている次第です。

 

 

さて、地獄の静岡県もいよいよ終わりが近づき、案内表記にはチラホラ「東京(TOKYO)」の文字が。これが僕らのモチベーションを引き立てる。案内標識によると東京へはあと100kmちょいみたいだ。しかし、僕たちは東京の前にこの旅最大の難所とも言える「箱根(HAKONE)」の存在をもちろん忘れていた訳ではなかった。

私たちが越えなければならない箱根山の峠、箱根峠は標高846m。もちろんこれほどの山はこれまで登ったことがなく、クロスバイクだったきんぐ君は万が一の状況に備え、箱根山を回避して、熱海方面から迂回して峠の先の小田原市を目指すことにすることに決めた。

年始になるといつもこたつでぬくぬくと眺めていたあの箱根駅伝のあの箱根山を大好きな自転車で登れるということに、私は内心ワクワクしており、どうしても峠越えをしたかったため、私1人でアタックすることにした。

きんぐ君とは小田原市で合流することを約束し、しばしの1人旅が始まった。

沼津駅できんぐ君とは別れを告げ、いざ箱根へ。

果てしない坂道が続く。

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箱根山中腹辺りには三島スカイウォークが。

晴れてたら富士山が見えるらしい。

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箱根サイクリング中の高校生に応援の言葉を頂きました。

ところで箱根サイクリングって何?ドMなのかな?この子ら。
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この箱根アタックでは1度も自転車を押さない(歩かない)ことを決意していました。そしてその決意を胸に重いペダルを回し続け、ついに山頂に着きました。

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この瞬間の達成感たるや、、、

 

しかし、これから箱根をアタックしようと考えている人には1つ知っていてもらいたい。

 

箱根の山頂はここではない、ということを。

 

峠を迎えたはずなのに、なぜか続いている登り坂。達成感に満たされていた私は惰性でその坂を登りました。するとこんな看板が。

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箱根山にかかる国道1号線の最高到達点は874mらしい。

こんなの詐欺だ。ちゃんとWikipediaにも箱根峠は846mって書いてあったもん。

 

正真正銘の頂上、874mを越えれば、いよいよ本当に下り坂。下り坂に入ってすぐに、道の駅があったのでお昼休憩。

山頂は少し冷えたので、温かいかき揚げそばを注文。

優しい、素朴な、温かいつゆと麺が満身創痍の身体を包み込んでくれました。

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道の駅からは芦ノ湖見えました。
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さらに下ると、箱根湯本の街並みが。
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前を走っていた山形⇄千葉の自転車旅をしていた高校生2人組と小田原まで一緒に走ることに。
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箱根の下り坂は高低差で耳キーンなるくらいスピードが出て、ジェットコースターに乗ってるような気分でめちゃくちゃ気持ちよかったです。あれは箱根を登りきった人だけが味わえるご褒美でしょう。(ただ、交通量も多いので運転には十分注意が必要です。)

 

箱根を下りきると、ついに小田原市に到着。

きんぐ君とも無事合流。きんぐ君も熱海で彷徨ったようで、互いに満身創痍。

本日は小田原のネットカフェで一泊。

次回はついに東京。

旅もいよいよ後半戦。

ブログの更新もサボらないように努めたいと思います。

このような不定期更新のブログですが、読んでいただけると幸いです。

次回もお楽しみに。

⑭自転車日本縦断~静岡県浜松市→静岡県富士市~

これから自転車で日本を旅しようと考えている人たちへひとつだけ忠告したい。

 

SHIZUOKA

 

こいつにだけは気をつけたほうがいい。舐めてかかると痛い目を見るぜ、、、

 

筆者がここまで言うのにはいくつかの理由があるが、富士市までの道のりとともに綴っていこうと思う。

 

恒例の松屋朝食セット290円を食べ、浜松を出発。

天下のグーグルマップ先生によると、国道1号線に沿って走っていれば富士市に着くとのこと。

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絶対的な信頼を置くグーグルマップ先生の仰せのままに国道を進んでいくと。。。

目の前に現れたのは僕たちに天敵「バイパス」だった。

バイパスは自動車専用の迂回道路なわけだが、自転車はこの迂回道路を迂回しなければならないのだ。

如何せん、山の多い静岡はこの「バイパス」だらけ。自転車で静岡を進むにはバイパスを迂回しながら山道を進まなければいけないわけだ。

これが本当にきつかった。

 

途中の山道で見つけた、静岡の茶畑。

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数多の山を越え、日が暮れ始めたところで、やっと国道に合流。

本日も海沿いを走ることができた。

海を眺め、さざ波を聞いているとすごく気持ちが落ち着く。

少しこれまでの旅を思い出しながら、黄昏つつ。

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海沿いを走り続け、日も暮れた頃、ようやく富士市に到着。

夜ご飯は富士市にある温泉に入ってた食堂のカツ丼セット。

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疲れきった身体を温泉で癒し、明日へのエネルギーを大盛りのカツ丼で摂取。

普段、温泉の食堂なんて滅多に利用しないが、なかなかのクオリティ。

というか、普通に涙が出るくらい美味しかった。

カツはかなりボリューミーだし、閉じてる卵もふわふわ。

多少の空腹補正はあったにしても人生の中でも3つの指に入るカツ丼だった。

 

夜は富士市の中央公園で野宿。

次回は神奈川県小田原市まで書きます。

 

 

 

 

 

⑬自転車日本縦断~愛知県名古屋市→静岡県浜松市~

もう、2018年も終わりを迎えようとしている。

このブログも、だらだらと更新していたら始めてから4ヶ月も経ってしまっていた。

この旅からは半年近く経ってしまっているわけで、記憶の薄れぬ内にと、年の瀬に慌ててパソコンを立ち上げた次第だ。

 

さて、今回はきんぐ君と京都を出発してから2日目の話。この旅を通しては16日目になる。

朝一番でネットカフェを出て、松屋で朝食。290円の朝食セットが寝起きの体に染み渡る。

名古屋を出発してすぐ、信号で隣になった女性の方に2000円頂くイベント発生。

この旅をしているとちょくちょくこういう日本人のやさしさの触れる機会がある。

努力をしても結果に結びつかずにふてくされたくなるときもあるけれど、誰かがその努力を見て、手を差し伸べてくれるかもしれない。応援してくれるかもしれない。

なんてことを、こういった出来事があるたびに思う。

 

この日の目標は静岡県浜松市。ひたすら国道1号線を進んでいく。

名古屋市を抜け、知立安城を抜けると、岡崎市に到着。

ちょうどお昼の時間だったので、youtuber「東海オンエア」御用達のまんぷく家」というラーメン屋さんへ。

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横浜家系の醤油とんこつベースのこってりスープでにんにくがかなり効いてる。

麺は中太で、こってりとしたスープとの相性は抜群。

 

ただ、猛暑の中自転車を漕いできた自分らにとっては少しこってりがすぎた。

 

腹ごしらえを済ませ、苦しくなりながらも再スタート。

愛知県を抜けると、海が見えてきた。海は神戸以来で、テンションMAX。

立ち寄れそうな海水浴場を見つけたのでひと休み。

この旅で大変お世話になってるポカリスウェット様と広大な太平洋、夢の共演。

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日暮れも近づいてきていたので、休憩もほどほどに、急いで浜松を目指す。

 

そして、浜松、上陸。

 

浜松といったら餃子消費量日本一の餃子大国!ってことで夜ご飯は名物の浜松餃子

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この円状に焼く車盛りというのが浜松餃子の特徴らしい。

割と生地はモチモチ。具はキャベツの比率が多めで、肉汁のうまみはもちろんだが、しゃきしゃきとしたキャベツの食感も楽しい。

この先、宇都宮も通る予定なので、食べ比べが楽しみだ。

 

次回は静岡県富士市まで。

静岡県って地味な場所にあるけど地味にデカイ。

そんな長い長い、山あり谷ありの静岡の旅について書きます。お楽しみに。

 

 

 

 

 

⑫自転車日本縦断~京都→名古屋~

お久しぶりです。しばらくサボってました。お許しください。

 

鹿児島から京都までの1人旅を終えて、今日から大学の友達「きんぐ君」と2人旅の始まり。

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初日は、自転車旅初めてのきんぐ君には鬼畜な名古屋まで約150kmの道のり。

2人だとスピードもぐんぐん上がる。初日でやる気満々の僕たちはあっという間に滋賀県を越えて、昼過ぎには、岐阜県関ヶ原へ。

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関ヶ原までの山でパシャリ。登り坂に文句言ってるきんぐ君。

関ヶ原の道の駅で少し休んで、名古屋目指して出発。

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しかし、ここからが長かった。

関ヶ原の山を下ると、永遠に広がる田んぼ道。ちょくちょく川を越える橋を探したりで、酷暑の中ぐねぐね走り続ける。

愛知県に突入したくらいのところで、きんぐ君が足をつり始める。

そして、きんぐ君に熱中症のような症状が出始める。。。

道端で少し休憩。

 

この時ばかりは、初日から自分勝手な日程を組んだことを反省した。

35℃越えで初日から150kmはハードすぎた。

 

夜も更けた頃、ようやっと名古屋到着。

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本当は名古屋名物のグルメを堪能したかったが、そんな体力もなく、回転ずしでパパっと済ませて、そっこー銭湯へ。

 

銭湯では岐阜から来てた高校球児に遭遇。裸で熱く語り合った。ありがとう。

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夜は駅前のネットカフェで就寝。ハードな一日だった。

 

 次回は静岡県浜松市までを綴る予定。お楽しみに。 

⑪自転車日本縦断~尾道市→京都市~

今回の記事では、尾道市から、京都までの3日間をまとめて綴っていこうと思う。

 

理由としては、尾道市から岡山県備前市まで驚くほどに何も書くことがないからである。(笑)

 

尾道市から岡山の備前市まではひたすらにバイパス沿いを、トラック横目に走り続けた。これと言って景色も変わらず、ある意味この旅で一番きつい1日だったかもしれない。

 

夜は備前の温泉と食堂の複合施設(?)で風呂と夕食を済ませた。ここで食べたのも肉うどん。この旅で完全に肉うどんの虜になっている。

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備前市の夜は、山の中というののもあり、冷え込んだ。この旅で初めて肌寒さを感じた。同時に8月も後半、夏の終わりも迫ってるのかなあ、という寂しい気持ちにもなった。

 

備前での夜を越え、日本縦断の旅は13日目この日は兵庫県神戸市を目指した。

あっという間に岡山県を越えて、兵庫県突入。

姫路市では世界遺産「姫路城」を外観だけ拝んだ。(入場料高かった。)

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しばらく自転車の空気を入れってなかったので、姫路の自転車屋さんで空気を入れてもらうことに。セルフでもよかったのだが、店員さんの計らいで点検も含めてやってもらえた。空気を入れてもらっていると、、、

パアーーーン!!!

僕の後輪が破裂しました(笑)

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かなりタイヤもダメージを負っていたみたいで、ここまでパンクしないで来れたのが奇跡と言われた。

 

タイヤ代と修理代が思わぬ出費でしたがなんとか再出発。

そして神戸市に突入。かなり景色も都会になってきた。人も増えて、声をかけられる機会も多くなってきた。この日一番びっくりしたのは、赤信号で隣になった車の窓が急に開いて、運転手のマダムが「お兄ちゃん、頑張って」と言って2000円渡してきたこと。神戸恐るべし。

 

夜は兵庫に住む友人と三宮でご飯を食べ、そのまま泊めさせていただいた。

少し、「ご飯奢ってくれるのかな?」と期待していたが、お門違い。友達は自分の分すら支払えないくらいの所持金だった。結果僕がお金を貸す始末である。

それでも会ってくれて、家に泊めてくれたのですごく感謝してます。

 

14日目。朝イチで友達宅を出て、我が家のある京都へ。「早く帰りたい」の一心であっという間に京都に到着。近所にある二条城を見た時の安心感は半端なかった。

そして、同時にここで「1人旅」は終わり。ここからは、もう一人、友人と北海道を目指します。

 

この旅をひと通り終えたうえで、「1人旅」じゃなきゃできない出会いや経験が間違いなくありました。そして、もちろん「2人旅」じゃなきゃできないそれも間違いなくあって、それについては次回綴っていこうと思います。お楽しみに。

⑩自転車日本縦断~広島市→尾道市~

広島市で朝を迎えたこの日は、昨日であった高校生と待ち合わせをして、尾道市を目指す。

待ち合わせは平和公園前の噴水で。

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いざ、2人で尾道市へ向かう。この日は生憎の雨。雨なのでいち早く目的地に着きたいと思っていたら、自転車専用ナビアプリを持っていた彼が近道を教えてくれたので、そのルートを進んでいく。

近道なだけあって、中国地方の山道を突っ切るルートなのだが、雨で視界が悪い上に、地面が滑るのでなかなか進まない。

やっとの思いで山頂付近までたどり着くと、、、

「この先土砂崩れのため、通行止め」

の看板が。5kmほどの山道を必死に登ってきた僕たちにはきつすぎる現実だった。

登ってきた道を下っていき、国道の通る海沿いルートで再出発。

幸いにも雨は弱まってきたので、海沿いをかっ飛ばしていく。

尾道市が見えてきた。

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そして予定より3時間くらい遅く、尾道市到着。完全に日は暮れている。

体はびしょびしょでお腹がすいた僕たちは、名物の尾道ラーメン」のお店へ。

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いわゆる醤油ベースの中華そばなのだが、チャーシュー、メンマ、ネギというシンプルなトッピングのみで、机の上にも調味料はない。このシンプルなラーメンへのこだわりが垣間見えた。ひと口スープを飲むと、豚の背油と、醤油ベースのスープの旨味がダブルで押し寄せてきて、かといってしつこくなく、あっさり。平打ち麺も醤油スープにマッチしていて美味しかった。

 

今夜は尾道市のゲストハウスへ。しまなみ海道があるここ尾道市はゲストハウスも充実していて、家主さんもすごく優しい方だった。雨でぬれた自分を見て、洗濯と靴の乾燥までしてくれた。

 

この日で一緒に走ってきた高校生君とはお別れ。明日から彼はしまなみ海道を通って四国を旅するそうだ。大学生になったら、彼も日本縦断をしたいと言っていたので、その時にはまた会おう、という約束もした。心細いひとりでの自転車旅を支えてくれたのは間違いなく彼だった。こういった出会いができたのは本当に自分自身の財産になると思う。

 

次回は、尾道市岡山県岡山市までを綴ります。お楽しみに。