⑤自転車日本縦断〜宮崎市→延岡市〜
宮崎での楽しい時間は一瞬で終わってしまった。
楽しい時間はあっという間だ。
今日からまた一日中自転車を漕ぐ生活が始まるのかぁ・・・
少し憂鬱な気持ちで出発の朝を迎えました。
お母さんと彼女が自分のために、朝早くからお昼ご飯のお弁当を作ってくれました。
ほんとに最後の最後までお世話になりっぱなしでした。
朝早かったのに、家族みんなでお見送りしてくれました。
宮崎ほんとにいい所でした。素敵な家族でした。また遊びに行きたいですね。
この日はあいにくの雨。目標は延岡市。
昨日までの晴天が嘘のように土砂降り。。。
にぎやかだった3日間からの、土砂降りと孤独で一気に地獄に落とされた気分でした(笑)
とはいいつつも、進むしかない。
無心で漕ぎ続けていたのですが、雷雨がさすがにやばかったので、都農の道の駅で雨宿りしていると、、、
ヒッチハイクで日本一周中のおじさんに出会いました。
このおじさん、何度も旅をされてるようで、どうやら日本縦断を自転車、バイク、ヒッチハイクといろいろな方法で達成してるそうで(今考えるとほんとかなあって感じだけど笑)、貴重なお話をいろいろ聞くことができました。洗顔とスポドリも頂きました。
雨が少し弱くなったところで、都農を出発。
びしょびしょになりながらも、延岡の1つ前の町、日向の道の駅に、昼過ぎに到着。
ベンチで休んでいると、私と同じく自転車で来たびしょびしょのおじいちゃんに話しかけられました。どうやら自宅から道の駅までサイクリングするのが日課だそう。こんな雨の日でもやるんだから相当好きなんだろう。
自分が日本縦断をしているという話をすると、自転車好きのおじいちゃん、肉うどんをご馳走してくれました。
雨で冷え切った五臓六腑に、牛肉の脂が溶け込んだ汁が染み渡る。
あれ、肉うどんってこんな美味しかったっけか。
それは間違いなくこれまでの人生で一番の肉うどんでした。
あまりにもの美味しさと、おじいちゃんの優しさに半分涙目になりながら完食。
おじいちゃんとお別れをして、出発。目標の延岡まであと20kmちょい。
お昼ご飯の肉うどんでフルパワーになった私には20km漕ぐくらい朝メシ前でした。
昼食後だけど朝メシ前。うん。なんでもないです。
しかし延岡に着くと、雨の中漕ぎ続けた疲れがどっと来ました。夜ご飯を軽く済ませ、ネットカフェで就寝。そうして日本縦断5日目は終わりました。
次回は、別府あたりまで書こうと思います。お楽しみに。
④自転車日本縦断~鹿児島→宮崎~
2日目の朝は、ネットカフェを5時半に出発。
今日の目標は青井岳。
澄んだ空気が気持ちいい。
素晴らしい朝日に迎えられてのスタートだ。
この時はまだ、この後地獄が待っていることを彼は知らない。
田舎の空気をめいっぱい吸いながら田舎道を進んでいると、、、
「山だ。」
ここで、この旅初めての山を迎える。霧島市と宮崎県の都城市の間にそびえる山だ。今振り返っても、この山は1,2位を争うレベルでキツかった。
地図で言うとこの部分。
傾斜もそこそこある上に、道が全く整備されていないので、車が通る幅すらない道を、灼熱の中、自転車を押しながら登山。地獄以外の何者でもないです。
加えて、周りに自動販売機もない。2日目にして死を覚悟しました。
なんとか登り切って、都城市へ。やっと見つけたコンビニで休憩していると、
おばちゃんが、
「お兄ちゃん、偉いねぇ、頑張って」
そういって私にエナジードリンクをくれました。
タウリン3000mgは今体が一番求めてた栄養素。おばちゃんの優しさに涙ちょちょ切れそうなりました。
ここからもうひと頑張り。この日の目標である青井岳まであと20kmちょい。
青井岳温泉に入りたい、その一心で必死に漕いで、、、
着いた。。。。
青井「岳」なだけあってここまでもう一山登りました。
温泉は最高でした。これぞまさに天国。
この日は青井岳駅前にテントを張って野宿。
人生初の野宿は思ったよりも快適でした。山の上ということもあり、気温もちょうどいい。
BUNDOKのツーリングテントは初心者一人でも簡単に組み立てられました。自転車やバイクでツーリングや旅をする人にはおススメします。
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3日目。慣れないテント泊で、かなり早めの起床。
真夏とはいえ、早朝の山の上は冷える。自転車漕いで体をあっためるしかない。
そう思い、テントをたたんで、この日は5時半に出発。
青井岳を下ると、あっという間に宮崎市へ。
昼食には、宮崎名物の辛麺を頂きました。
麺がこんにゃく麺なので食べやすくてとってもヘルシー。
辛みのきいたスープにはにんにくとニラの旨味が詰まってて、これがまたこんにゃく麺と絡み合って、絶妙なハーモニーを奏でてる。是非また食べたいと思いました。
25辛まで辛さを選べたのですが、私は4辛にしました。十分辛かったのですが、果たして25辛ってどんだけ辛いのだろう。デスソースでも入ってるのかな、、、
この日から3日間、宮崎にある彼女の実家に泊めさせていただきました。毎晩、おいしい夜ご飯もごちそうになり(特にお母さんのチキン南蛮は絶品)、大変お世話になりました。
彼女にも、「日本の南国」と呼ばれる宮崎を案内してもらい、楽しい3日間を過ごせました。
鵜戸神宮↓
サンメッセ日南↓
青島↓
次回は、宮崎→大分編を書こうと思っています。お楽しみに。
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③自転車日本縦断~波乱の1日目~
さあ、準備も終えて、いよいよ出発当日。
出発前夜はワクワクと不安で中々眠れませんでした。
少し寝不足気味での起床。
輪行袋に入れた自転車と、リアサイドバッグ、リュックという大荷物を抱えて新幹線で京都駅から出発地の鹿児島中央駅へ向かいます。
出発の前には友人たちがお見送りをしてくれました。
友人「生きて帰って来いよ。」
ありがとう。生きて帰ってくるぜ。
熱い別れをして、新幹線へ。約4時間の新幹線旅です。
小倉で乗り換え。九州は人生初上陸だったのでテンション上がりました。
寝不足もあって、寝ていたらあっという間に鹿児島中央駅に到着。
着いてから一番最初に向かったのは、駅地下にあった、九州名物白くまで有名な「天文館むじゃき」。
本場の白くまはフルーツごろごろで甘さもちょうどよくて美味しかったです。
名物も堪能して、ふと時計を見ると16時半。
この時点でまだ自転車を組み立ててすらいません(笑)
のんびりしてる場合じゃない。慌てて自転車を組み立てて、前もって買っておいたリアキャリアとスタンドを取り付けようとしたら・・・
あれ???
付けられないぞ???
これじゃ、旅が始められない・・・いきなりハプニング発生です。
近くにあった「ファンライド」というスポーツバイク専門店へ。
店長さんから衝撃の一言が。
「このスタンドとリアキャリア、この自転車につけるのムリだよ」
やってしまった。完全に準備と調査不足だ。
絶望していると、店長さんが、
「うちにあるものでなんとかやってみるよ」
店長さん、なかなか試行錯誤していました(笑)
作業すること30分。
この通り、完璧に取り付けていただけました!!!
感謝しかない。。。
そんなこんなで時刻は17時30分。出発。
自転車日本縦断の旅スタート!!!
14時半には鹿児島に着いていたので、出発までに3時間かかってます。
これから旅をしようとしている人、ちゃんと調べてから準備しましょう。(当たり前)
さあ、1日目の目標は鹿児島の霧島市。
国道10号線、海沿いをひたすら走りました。
桜島。ちょっと霧がかかってた。
出発が遅かったのもあって、初日から知らない土地を夜間ライド。
途中、10号線から逸れて、山道に入ってしまいました。
めちゃくちゃ怖かった。おうち帰りたくなった。
なんとか霧島市に到着。
距離的には全然走ってないのに、初日ってのと、ハプニングもあってグッタリ。
夜は、昔西郷どんが実際に入ったと言われる(?)銭湯「西郷どんの湯」へ。
昔ながらの銭湯って感じで気持ちよかった。
野宿するぞー!って意気込んでたけどそんな気力もなく、1日目からネットカフェに泊まりました。
ネットカフェを利用するのも人生で初めてでした。Wi-Fiあるし、シャワーあるし、飲み物飲み放題だし、めっちゃ快適ですよね。感動しました。
本当は、宮崎までを1つの記事にまとめようと思ったのですが、思ったより長くなってしまったので、次の記事で書こうと思います。
次回は、鹿児島県霧島市~宮崎県延岡市あたりまで書く予定です。お楽しみに。
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②準備・費用編~自転車で日本縦断するのに必要なものってなんだ?~
こんにちは。今回は、準備・費用編です。
自転車で日本縦断する上で、私自身が何を持っていったか。
実際に自転車で日本縦断をしようとしたらどれだけのお金を用意すればいいのか。
気になる人は多いと思います。
まずはじめに、私が旅に持っていった物の中から、実際に旅をしてみて必須だと思った物についてまとめていこうと思います。
~持ち物~
・自転車
これがないと根本が否定されてしまいますね。私が乗っているのはGIANTのTCR1の2016年モデルです。正直こちらはレーサー向けのタイプなので、スピードは出ますし、坂も楽に登れますが、あまり今回のようなロングライドには向いてないです。日を重ねるごとにおしりが痛くてしょうがなかったです(笑)
GIANTのTCR1の2016年モデル↓
これから日本縦断のような旅のために自転車を購入しようと考えている人は、ランドナーなどの積載機能付きのロングライド向けの自転車を買うことをおススメします。
私はこの自転車に、スタンドとリアキャリア(リアサイドバッグ)を付けました。
おススメのランドナー↓
・テント
夜は基本的に野宿をしました。私が使ったのはBUNDOKのツーリングテントです。Amazonの評価が高かったのと、mont-bellなどのアウトドアブランドに比べて安価だったのが購入の決め手でした。コンパクトで、組み立ても簡単だし、広さも十分でした。しかし、途中で骨組みが折れてしまい、骨組みなしで潜り込んで使ってました(笑)
耐久性は値段相応だったのか、私の使い方が雑だったのか、、、
あと下にひくマットは必須ですね。これがあるとないとでは、寝心地も保温性も全然違うと思います。
テントを組み立てるとき、場所によっては真っ暗なので、ヘッドライトも重宝しました。
夜テントの中で作業する人は、ランタンなんかもあってもいいかもしれません。
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・モバイルバッテリー
これは必ず持っていきましょう。今の時代、スマホが使えなくなると人間何もできなくなります。無力になります。実際使えなくなると、自分の無力さに絶望します。知らない場所でマップが使えないで迷子になったときは泣きそうになります。悔しいですが、私たちはスマホがないと何もできないんです。充電はいつでもできるように多めにモバイルバッテリーは用意していくことおススメします。マップを使ったときの充電の減りの速さは異常です。気を付けてください。
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・着替え
着替え、そんなにいらないです、実は。最初は上下5,6持っていったのですが、どんな街にも必ずコインランドリーはあるし、多くても重くなるだけです。私も途中で減らして、最終的には上3着、下2着で回してました。真夏だったので上着もいらなかったです。
・タオル
歴史的酷暑の中、一日中自転車を漕いでると、アホみたいに汗かきます。一日にかく汗で家の浴槽たまるんじゃないかってくらいかきます。お風呂でも使うので、これは多めに持っていっていいと思います。私は5枚持っていきました。
・お風呂グッズ
私はお風呂に入らないで寝るのが嫌だったので、毎日温泉や銭湯を探して入っていました。ただし、シャンプーやボディーソープがない銭湯も多いので持っていくべきだと思います。
・パンク修理セット、チューブ、携帯空気入れ
これもあったほうがいいです。実際に私も山の上で、二回パンクしました。パンクしたその時に、近くに直してくれる自転車屋さんがあるとは限りません。自分で直せるようにしておきましょう。パンク修理セットは100円ショップにも売ってます。
旅をしてみて、絶対に必要だ!と思ったのはこのくらいです。
これらがあれば、とりあえず旅をすることができると思います。
さて、ここからは費用についてです。
元から持っていた自転車の値段は抜いて、この旅でかかった費用は、
・準備費
上記の商品に加え、自転車のメンテナンスや周辺グッズの新調もしたりしたので、合計で7万くらいかかりました。
・交通費
京都~鹿児島までの新幹線代 22000円。
・宿泊費
基本的に、野宿以外ではネットカフェを6回、ゲストハウスを2回利用しました。
計8日間の宿泊で約20000円。
・温泉費
ほぼ毎日入りました。合計で約12000円。
・食費
ちょこちょこご当地グルメを食べたりなんかもしました。
ちゃんとは計算してませんでしたが、6~7万くらいは使ったと思います。
・ポカリ費
今回の旅のMVP。これ無しでは生きて帰ってこれなかったと思います。
連日35℃越えの中、1日中チャリ漕ぐうえで水分補給はこれでもかってくらいしました。もし2018年8月の「月間900mlポカリの個人の消費量ランキング」なんてものが存在してたらダントツでトップの自信があります。
おそらく、旅を通して20000円くらい。
これらを合計すると、20万前後。
自転車で日本縦断をしようとしたらこれだけのお金が必要だということを、参考までに。
長くなりましたが、準備・費用編については以上になります。
少しでもたくさんのひとにこの記事が役に立てばと思います。
次回から、旅の記録を綴っていきます。お楽しみに。
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①はじめに~なぜ自転車で日本縦断?~
こんにちは。私は現在京都の某私立大学に通っています。
今年の夏休み。私は自転車で日本縦断をしました。
なぜこのような挑戦をしたのか。私にはこれまで約20年の自分の人生を振り返った時、なにか自信をもって「これを成し遂げたぞ!」と言えることがありませんでした。
2ヶ月もある大学の夏休み。もちろん周りの大学生はこの期間にバイトしたり、旅行に行ったりと、それぞれ充実した夏休みの予定を立てていました。しかし私はどこか引っかかっていました。「果たして長い夏休みをそれだけで終わらしていいのか。今しかできないことがあるんじゃないか。」と。(もちろんそれが悪いことだとは思っていません。)
私は高校3年生の時にお年玉やお小遣いを必死にためてやっとの思いでロードバイクを購入した時から、「いつかこの自転車で日本中を旅したい」と思っていました。
「やるなら今しかない。」
そう思い、この挑戦を決意しました。
このブログを開設した理由は、私と同じように、「これから自転車で日本縦断をしたい!」と思ってる方の参考になれれば、というのはもちろん、私が旅の中で経験したことをたくさんの人に読んでいただけたら嬉しいなと思ったからです。
はじめに言っておきますが、この日本縦断の旅を終えた今。私は、平成最後の夏を日本の大学生で1番充実した時間を送ったと自信を持って言えます。肉体的にも精神的にも大きく成長できた気がします。それくらい密度の濃い時間だったのです。
これから当ブログでは、そんな日本縦断の準備~旅の記録を綴っていくので、読んでいただけたら幸いです。
次回は準備・費用編です。お楽しみに。
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